【全米が泣いた】米トイザラスを閉店前に訪問!アメリカ人の反応は?
みなさん、こんにちは。
今日はちょっぴり切ない、米玩具販売大手『トイザラス(Toys “R” Us)の閉店・売却』についてのお話です。
米国トイザラスの現状、現在(閉店前)のアメリカ店舗の様子、アメリカでの人々の反応をご紹介します。
それでは、行ってみましょう!
< もくじ >
・悲しすぎる全店閉店..破産の原因とは?
・トイザラスへ行って来た
・アメリカでの人々の反応
・おわりに
■ 悲しすぎる全店閉店..
破産の原因とは?■
◎トイザラス破産:概要
ここアメリカでは数年前から、「トイザラスはもうすぐ潰れるらしい 」と経営不振に関する噂は世間でも広まっていました。
そして2017年の9月、5,300億円もの負債を抱えた米トイザラスが破産申請をしたことで、かの噂も決定的なものとなりました。
同社はなんとか再建の道を探ってきたらしいのですが、昨年のクリスマス商戦も思うような結果が得られず(売り上げは例年の半分以下だったとか)。
遂に、アメリカ国内にある700以上の店舗を閉鎖する決定が下されました。本来は売却も考えていたそうですが、スムーズに買い手も見つからなかったとのことです。
しかし今のところ、米国内で業績が良い200店舗ほどは、カナダ事業と統合の見込みもあるようで・・・トイザラスという看板(ブランド)が引き継がれる可能性もありますね。
どちらにしろ今回の件で、約33,000人のトイザラス従業員が職を失う可能性があるとのことですし、これまでの取引先であった玩具メーカーにも多大な影響が及ぶことは明らかでしょう。尚、従業員の方たちへの給与は60日間分は支払われることが、国の法律では約束されています(☞参照:CNN Money )。
ここで気になるのが、日本の『トイザらす』の未来。
日本を含むアジアのトイザらス事業は今回の米国事業の清算プロセスには含まれておらず、日本での事業は今後も変わらず継続する(SBより引用)
日本国内のトイザらスの売り上げ自体はかなり好調とのことですし、日本はこのまま継続できることを願います。今後の動向にも注目ですね。
◎どうして破産にまで追い込まれたのか?
最大の原因と言われているのは、オンラインストア『AMAZON(アマゾン)』の台頭でしょう。
特にアメリカのクリスマス(年末)商戦において、年々オンラインショッピングが主流になっている今、実店舗で買い物をする客は激変しています(※参照記事☞米ブラックフライデー:店頭で争う人vsオンラインで済ます人)。
これは、何もトイザラスに限ったことではないのでしょうが、「トイザラスは時代の波に乗り遅れた 」と米国内では云われています。
80年代生まれの私からしたら、実際に店舗に足を運んでおもちゃを選ぶのが楽しい!という感覚は未だにあります。もちろん現代っ子たちもそれは同じかもしれません(実際はどうなんでしょ・・・)。
でも実際にアメリカに住んでみて実感したのは、「トイザラスで買わずとも、他の店でも十分玩具が手に入る」ということ。
アマゾンに限ったことではなく、例えば『ターゲット(Target)』や『ウォルマート(Walmart)』といった大型スーパーの存在が非常に大きいです。いずれもおもちゃコーナーはかなり充実しています。
しかも安い!
プラスして、おもちゃの専門店におもちゃだけを買いにいくよりも、食料品や日用品を買うついでにおもちゃを購入する方が都合がいい時もあります。
トイザラスと同価格・あるいはそれより低価格で購入できるだけでなく、時間も節約できる。これであれば同社から客足が遠のいてしまったのも当然だと思います。これも時代の流れかと思うと悲しいですし、もっと早くに手を打てていたら結果は変わっていたかもしれないな〜と非常に残念です。
とは言うものの、そもそも現代っ子たちの玩具の『嗜好』が変わってきていることも大きいかもしれませんが。
■ トイザラスへ行って来た! ■
店舗閉店にあわせて大規模なセールが行われるとのことで、主人と近くのトイザラスへ行ってきました。到着すると、駐車場にはもうすでに沢山の車が・・・お店の中も沢山の人でにぎわっていました。
ざっと辺りを見渡してみたのですが、まだ大掛かりな「セール」の文字は見当たらず。あれ…?後から調べてみると、法手続きの関係などからも、具体的な閉店セール日時内容などは今後公になるようです(調べてから行けばいいものを)。
お目当ては、たまにレアな物が置いてあるホラーコーナーだったんですが。ものの見事に、購入されておりました。一足遅かった・・・みんな行動早いな。
ぷらぷらしていたら、好きな映画『Beetlejuice(ビートルジュース)』のグッズを発見♡
他にも、好きなTV番組『South Park(サウスパーク)』グッズも発見しました。相撲カートマン、かわええ。
私の嗜好がダダ漏れですね。ふっ…
他にはみなさん大好き『Star Wars(スターウォーズ)』コーナーも充実していましたし、『LEGO(レゴ)』もまだまだ店頭に沢山並んでいましたよ。
しかし、お客の商品の扱いが雑。
(北米あるある)
バービー人形、改めてみるとこんなに種類豊富だったのですね。様々な肌色・体型のバービーがあり、アメリカならではという感じ。
根強い人気を誇るアナ雪ほか、ディズニー関連のグッズも在庫はたくさん。
やはり、閉店セールにでもならないと、お値段は高めの印象。結局いいな~と思うものもあったのですが、何一つ購入せず店を後にしました。主人のいとこの子供の誕生会にお呼ばれしているので、何か購入しようと思っていたのですが、結局「AMAZONで買うか~ 」という決断に。
まさにこの流れ、ですよ。本格的なセールが始まったらまた行くつもりですが、やはり無駄使いはできませんでした(ごめんよ、トイザラス)。
■ アメリカでの人々の反応 ■
今回のトイザラス倒産については、やはり悲しみに打ちひしがれるアメリカ人が多い印象です。
中には「お別れの歌」まで作ってしまった方もいました。想い入れの強さよ。
一方で、こんなツイートも発見。
#ToysRUs is closing & people are sharing their fond shopping memories & I’m like “who are all these rich people?!” I went maybe twice in my life & wasn’t allowed to get anything.
— Lily Gonzalez (@LovelyLilitz) 2018年3月9日
彼女は、「人生でおそらく二度行っただけで、何も買ってもらえなかった 」らしく、悲しみに暮れている人々はお金持ちだという見解を示しています。
なるほど〜!私もどちらかというと、そんなに頻繁に玩具を買いに出かけることがなかったので分かる。いや、そもそも田舎すぎてトイザらスが無かったという話・・・切なさ5割増し。
興味深いのが、教師として働く方による以下のツイート。
As a teacher I can tell you that because of electronics, kids don’t know HOW to play with toys. You take them to a playground and the don’t know what to do. Don’t know how to swing or kick a ball. Just stare into screens. #sad #ToysRUs
— Ms. Brittany (@MsBrittanyMusic) 2018年3月9日
まとめると、「そもそもの話、現代っ子は玩具での遊び方を知らない 」という事らしいです。公園(遊び場)に連れていっても、ただ電子機器の画面をみつめているだけと述べ、#sad で締めくくっています。まず携帯とにらめっこの大人が多いですからね、これはリアルでしょう。
てことで、「全米が泣いた~!」は言い過ぎかもしれないので、「半米が泣いた~!」くらいにしておきます。かくいう我が主人も、トイザラスに想い出があるようで、ちょっぴり泣いております。
■ おわりに ■
以上、トイザラスに関するお話でした。
現場からは以上です。←なに
See you!
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