映画『シェイプ・オブ・ウォーター』知って楽しい10の事実
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こんにちは、Leecaです。
前回は『シェイプ・オブ・ウォーター 』のあらすじ&感想&考察をお届けしました。※記事は☆こちら☆
今回は、本作に関するトリビア(裏話)のご紹介です。
ちょっとネタバレも含みますので、未見の方はご自身の判断でどうぞ。
では、行ってみましょう!
■ 『シェイプ・オブ・ウォーター』トリビア10選 ■
1. 劇中で登場する歴史ある映画館
劇中で登場する美しい映画館は、カナダはトロントに所在する『Elgin and Winter Garden Theatres(エルジン・アンド・ウィンター・ガーデン・シアター)』。オープンしたのが1913年と歴史が古く、カナダ国定史跡にも登録されている貴重な映画館です。
そして、2017年トロント国際映画祭にて本作が上映されたのですが・・・な、なんと!偶然にもその会場となったのがこちらの映画館でした。居合わせた観客にとっては、嬉しいサプライズだったのでは?
2. デル・トロ監督は撮影中、九死に一生を得ていた
悪役ストリックランドを演じるマイケル・シャノンが、車を停めてイライザの元へ向かうシーンがあります。しかし停めたはずの車がそのまま動きだしてしまい、シャノンが停めよう試みたもののそのまま雨の中引きずられる形に。
そして車はそのままポストにぶつかり、監督の元に一直線。「死ぬ〜!」と猛ダッシュで逃げたところで、車は2つ目のポストにぶつかって停車し監督も事なきを得ました。そして、そのショットも劇中で活かそうとなったようです。
3. エンディングで語られる“詩”
Unable to perceive the shape of you, I find you all around me. Your presence fills my eyes with your love, it humbles my heart, for you are everywhere.
とても美しい詩ですが、誰が書いたものなのでしょう?
巷では、ペルシャ語文学史上最大の神秘主義詩人とよばれる“Rumi(ルーミー)”の詩では、と言われています。しかし監督自身、イスラムの詩集から見つけた詩であること以外詳しい出所などは覚えていないそうで、真偽は定かではありません。
4. 半魚人の声
半魚人は基本喋りませんが、ちょっとだけ声を発するシーンがあります。実はあの声、デル・トロ監督の吐息だそうです♡改めて耳を傾けてみたくなりますよね。
5. 監督自ら多額の投資をした
監督の本作にかける想いは、それは相当なもの。幼い頃からこのストーリーを練り上げてきたそうなので、自分の思い通りのものを作り上げるために、2億円以上投資したそうです。半魚人と研究所を一からデザインしたクルーも、彼の資金で雇ったそうですよ。
6. イライザという名前
隣人ジャイルズの部屋で、存在感を放っているのがオードリー・ヘップバーンの絵画。私も好きなのですぐ目につきましたが、ちょっとした繋がりがあったりするんですよね。
オードリー・ヘップバーンの1964年の代表作、『My Fair Lady (マイ・フェア・レディ)』は皆さんもご存知かと思います。この映画で彼女が演じた役の名前がイライザ(Eliza)で、なんと本作主人公のイライザ(Elisa)と同じ名前なんですよね。実際イライザを演じたサリー・ホーキンスも、役作りにあたってオードリー・ヘップバーンを参考にしたそうです。
7. イライザと半魚人のダンスシーン
イライザが空想の中で、半魚人とダンスするあのシーン。これは、1936年のアメリカ恋愛映画『 Follow the Fleet(艦隊を追って)』に登場するダンスシーンのオマージュ。「Let’s face the music and dance〜♪(4:55〜)」と男性が歌うあたりから、特に注目してみてください。
8. 不思議な運命
サリー・ホーキンスが本作のイライザ役オファーを受けたとき、偶然にも“魚へと姿を変えた女性”についての短篇映画に携わっていたそうです。彼女がイライザ役を務めたのも、もはや運命だったのですね♡
9. 半魚人メークアップに要した時間
本作で半魚人を演じたのは、デル・トロ監督常連のダグ・ジョーンズ。191cm以上の高身長を活かして、本作でも見事に半魚人を演じきってくれました。
メークアップは、毎日3時間ほど時間を要したとか。彼が演じた『パンズ・ラビリンス 』のペイルマンに至っては、メイクアップに6時間程かかったそうなので、今回はそれよりは楽だったようです。ただ、メイクアップアーティストの事前準備を含むと、相当な時間がかかったことでしょう。
10.二人の深い絆
主人公二人を演じた、ダグ・ジョーンズとサリー・ホーキンス。実は二人とーっても仲良しで、相当深い絆を築いていたようです。どの写真をみても上のように寄り添い微笑みあっているのが印象的だったので、納得。
半魚人を演じたジョーンズは、ヌードが絡む撮影に乗り気ではなかったそうですが、デル・トロ監督がそのシーンは重要なキーを握っているし、芸術的側面からみても外せないんだと彼を説得し、あのバスタブシーンが生まれたのだそうです。
くわえて、あのシーンが生まれたのも主役の二人がリハーサルの時点でお互いのこと知って、一気に距離を縮めたのも大きいでしょう。一緒に居るときはよくお喋りをして笑ったり、時には互いの弱みをさらけ出し共に泣いたとか・・・
お互いにハグして「I love you!」と言い合う程の仲だったそうですし(ジョーンズは既婚者なので仲間という意味で)、本当に仲が良かったんでしょうね。そんな絆の深い二人だからこそ、物語もより真実味を帯びて訴えかけてくるようです。
■ おわりに ■
以上、『シェイプ・オブ・ウォーター』のトリビア・裏話のご紹介でした。
いかがでしたか?
少しでも楽しんで頂けたら、幸いです。
本作のレビューをこちらの記事に綴っているので、よかったら覗いてみてください。
では、また。
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これは1962年の設定とでていますが、映画の中では、いつのできごとになっているのでしょうか?
決行日が10日でしたが、何月かはよくわかりませんでした。日めくりをめくる場面が2度あり、最初は9月に18日ころだったような… わかりましたら教えてください!
sigma2さん、
こんにちは。
設定は1962年で間違いなさそうですね♪
記憶を辿ってみると決行日は10月の10日だったよな〜と思い、ちょっと海外のサイトなどを調べてみたら、やはりその日で間違いなさそうです。
カレンダーをちらっとめくって9の日付が映し出されるシーンがあったのですが、これはデル・トロ監督自身の誕生日だそうですね、生まれ年は微妙に違いますが(彼は1964年生まれ)、日付は一致していると思われます。
お役に立てたら幸いです^^
早速にありがとうございました。合ってて良かったです。
10月10日はシェイプ・オブ・ウォーターの日ですね。
sigma2さん、
いえいえ^^
そうですね〜♪公開日も同じ日だったら面白かったんですけどね!コメントありがとうございました★