アメリカで己の『もったいない精神』の矛盾に気づいた話
こんにちは、Leecaです。
今日のテーマはずばり、“ もったいない(Mottainai) ” です。
アメリカに住み始めて、何度「もったいない・・・・」と呟いたことでしょう。
私が普段アメリカで生活する中でもったいないと感じる場面を挙げつつ、今一度、我が身をふりかえる時間にしたいなと思います(皆さんにとっても考えるきっかけになれば幸いです)。
そう、私は単にアメリカをディスったりしない!←防衛線
■ アメリカのここがMottainai ■
①食べ残し
はじめてアメリカ人の主人の義家族と、自宅で集まって食卓を囲んだときのこと。みんなプレートにもりもり盛るから、「そんなに食べられるんかいな 」と内心ぎょっとした私。
でも、みんなが食べ終わった様子のプレートを見てみると・・・・
まぁ、残ってる。もう、この時点で頭の中???だらけに。
なぜ自分で盛ったのに残すのだろうか、初めから食べられる量を盛れば棄てなくても済むのに、と怒りに似た悲しみがこみ上げてきたのを覚えています。そして私が一番食べていることに気づいて、自分の食い意地の張り具合にも切なくなる。ぶひ・・・
聞いた話だと、アメリカの学校の食堂でも生徒たちの食べ残しが酷く、問題になっている学校もあるようですね。食べないけどとりあえず大量に盛るという、上記の例と一緒ですね。
アメリカのレストランで出される食事が大量なのも、みなさんご存知かと思います。一度では食べきれない量がドーン!と。しかし食べきれなくても、『to-go box』という箱につめて持ち帰ることが可能です。衛生上の理由で日本ではこれが許可されていないので、アメリカはこの点いいな〜と思います。
まぁ、よく考えたら元々そんなに大量に出してくれるなよ、という話なんですけれども。これも、「あそこの店は量が少なくてコスパよくないぜ 」とか言われちゃうからなのかしら。個人的には、持ち帰ったものは小腹が空いたら食べられるし有り難いんですが、持ち帰らない人の残飯はゴミ箱へ行くのか・・・と思うと、切なさ極まります。
あと箱自体がリユースできない素材で作られていたら、それも無駄なような。タッパー持参したほうがいいですかね?(周囲の目に耐えられるかどうか、それが問題だ)
おそらく一般的に日本人には、『もったいない精神』というものが根付いていると思います。
かくいう私も、小さい頃から父親に「米粒一粒残さず食べるんだぞ〜 」と躾けられました。また、親戚でも大変な苦労をしておいしい果物・野菜・お米を育てているのを目にしていましたし、時には自分も手伝ったりしていたので、食べ物を残さない(祖末にしない)ことが当たり前だと思って育ちました。
戦争を体験した祖父母たちからも、食べ物の大切さを教わったのも大きいかもしれません。
あと、幼心にもこのCMをみて「ちゃんと食べよう 」って思った記憶が。知っている方、これ懐かしいですよね〜!?我ながら素直な子でした(遠い目)。
アメリカ人はよく食べる、というイメージを持っている方もいるかもしれませんが、勿論ひとそれぞれです。私の主人は、下手したら私よりも小食です。だからお弁当を作って持たせても、多忙なのもありますが、やはり食べきれず残してしまうことが多い。
頭ごなしに「もったいないから全部たべーい!」と怒るのも健康面を考えても、正しいとはいえないし。主人なりに頑張って食べている(がんばって食べるというのも変ですが)のも伝わるので、色々と自分の気持ちとの折り合いが難しいのです。押し付けると『もったいない精神』も弊害になりますからね。
こういったことであれば、提供する量を減らすor 作る量自体を減らすor 美味しい料理をつくる(←私はこれが原因かもしれぬ)で問題解決できるんですが、大量に残さずともチョロっと微量を残されると・・・指摘したところで、向こうとしては「え?全部たべたよ?」という感じで難しいところ。
これって、やっぱり「米粒一粒残さずたべる」と叩き込まれて育った私だから、いちいち気になるんでしょうね。アメリカは該当しないかもしれませんが、逆に全部平らげたら卑しいという国もありますしね。
なんだかんだ言っても、私は主人にどういえば伝わるかを考えながら、なるべく伝えるようにはしております(あくまで明らかに祖末にしていると自己判断した場合)。やっぱり食べ物を無駄にすることを、正当化しちゃうのもな〜と思うので。
とはいえ、本当に難しい問題ですね。
世界は広し、十人十色の考え方がありますから。
(世界の飢餓を思えば、こんなにのん気なことも言ってられないですけどね・・・)
自分たちが口にしているものが作られるまでを想像すると、そこには『食べられることへの感謝』が生まれると個人的には思うんですけど・・・どうなのかな。ただ『感謝』って他に押し付けるものではないし、やっぱり教育の一環としての食育が必要になってくるんでしょうね。
最小単位では、やはり家庭から。つまりアメリカ人でも残さず食べる人はゴマンといるし、日本人でも残す人はいるし、やっぱり人それぞれなんですよね。てことで、折り合いつけて自分ができることから始めましょう。←無難にまとめる
②付属のソース類
またまた食関連で失礼。
ただこれも衝撃的だったので、シェアさせてください。
ファストフード店で持ち帰りをオーダーすると、いつも大量の小分け袋に入ったケチャップ・BBQソース・醤油なんかが渡されます。98%ぐらいの確立で。
ポテト一つのオーダーに、ケチャップ4つなんてザラです。
みんな全部使い切るのかな?と思って観察してみると、そんなことない。
Mo・tta・i・na・i
Mottainai(合掌)
③乾燥機
アメリカといえば、大体の家庭で乾燥機が普及しているのではないでしょうか。
かなり便利なんですけど、燦々と太陽が照りつける夏のカリフォルニアなんかは、外干しすれば相当なコスト&エネルギー削減になるはず。
しかし実状は、『景観を損ねる(貧しい地域にみえる)』といった理由などから、地域や家主が外干しを禁止しているんですよね。根底に「乾燥機も買えないほど貧乏なのね 」という偏見がみえて、う〜んと首をかしげたくなるんですが。
私も乾燥機で時間節約させてもらっている身なので、「もったいない!!」と言える立場ではないかもしれません。しかし、夏はやっぱり外干ししたいよな〜って。太陽だって衣類だって、そのほうが喜ぶでしょうに。今年の夏は外干しにチャレンジ!(目標がちいさい)
④紙皿・コップ・包装紙など
アメリカ人は何かとパーティーを行う習慣があるので、紙皿・コップが大活躍するのも頷けます。でもやっぱり、もったいないと思ってしまうものです。
あとはクリスマスでの包装紙も。
というか、それ以前に大量のクリスマスプレゼントのほうが問題というか、もったいないなと思ってしまいます。
幸い我が家はプレゼントも大量に交換しないので、罪悪感も抱くことなくありがたいです。返品が当たり前の国ならではですね。※返品についてはこちらの記事で語っています
■ 気づいてしまった己の矛盾 ■
散々、「まったくアメリカはMottainaiぜ 」と上で ディスって 語ってきたわけですが。
己が抱える、あらゆる矛盾点に気づいてしまったのです。それが次のとおり。
・スーパーで買った食材を使い切れず腐らせる
・食品の賞味期限には厳しめ
・エコバッグをつい家に置き忘れる
・水はじゃーじゃー使ってしまう
・家具や服は新しいものを購入しないと気持ちが悪い
(中古品とかがどうも苦手なのです)
・小分けのソース等は受け取った分だけ持ち帰る
・もったいないという割に潔く物を捨てられる
ズボラなのに変なとこ神経質という、最悪の組み合わせでございます。自分でも自分が分かりません。
アメリカに来て『もったいない』が口癖といいながら、この有様なので我ながらなんとも情けなくなってきてしまいます。食べ物はもったいないという割に、他のことはおざなりな自分。ほんと自分のことって、気づかぬうちに棚に上げてしまうものですね。
これを戒めとして、以後気をつけていく次第です。
日本という国でみても、食料廃棄は深刻な問題となっていますね。なんと、世界で1,2位を争うほど食料廃棄量が高いとして悪名高い日本。もはや国での取り組みが必要なレベルです。
学生時代にコンビニでバイトしていた時、いつもバイト仲間と廃棄品を「これ持って帰れたらいいのにね・・・」と指をくわえて眺めていました。まだ食べられるのになって。自分も含め、消費者が賞味期限にあまりにも敏感すぎることが、結果的に自分たちの首を絞めてしまっているのかもしれません。
アメリカ(人)のことばかり言ってられない。
日米どちらも、一長一短。
アメリカはセカンドハンドストア(中古品店)なども充実しているし、フードバンクも一般的だし、ボロボロな車を長く乗っている人もけっこう見かけます。その裏の理由はいろいろあるんでしょうが。
とくに、廃棄の問題は個人だけでの解決は無理だと思います。
でも一人一人が、他に押し付けるでもなく『もったいない精神』を持って生活できたら、確実にムダは省いていけるでしょう。節約にだってなって家計にも◎ですね。
■ おわりに ■
以上、自戒の念もこめて『もったいない』にフォーカスしてお届けしました。
いかがでしたか?他を知り、己を顧みるきっかけになれば幸いです。
小さなことからコツコツと、ゆるく楽しくいきましょう♪
See you!
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こんにちは☆私はレストランに行く時、マイお弁当箱、マイカップ持参で行き、お箸はごみになるので貰わず、フォークとスプーンで〜ヌードルなど食べるか、マイ箸持参でごみ減にしています。カリフォルニアの大火事で木も大量に燃えてしまったし、紙ごみも減らした方が良いと思い。使った紙ナプキン等は持ち帰り、それで使ったお弁当箱を拭いてから洗い、水も石鹸も節約です。私以外でお弁当箱持参してるグループを1組だけカリフォルニアでみたことがあります。外食用に大きい布バッグを一つ用意していてお弁当箱入れて持っていきます。TO GOもPYREXに入れて貰ったりします。冷凍する肉もこれで小分けで冷凍出来るしPYREXおすすめです!
洗濯物はイケアで買った洗濯物干しを窓の横に置いて室内干しています。干す前と乾いた後の30秒位乾燥機に入れてしわを伸ばしたり埃を取ったりしています。もしお時間あったらおすすめです!乾燥の時期はすぐ乾くし、室内も適度に水分が保たれて喉にも良い気もするし、電気代も節約です:)是非☆
はなさん、はじめまして。
コメントありがとうございます!
なんて素晴らしい行動力!心から尊敬します。
PYREX気になってたので、是非買って、はなさんに倣って実践してみたいと思います^^
イケアに物干し売ってるんですか!今度行ったときにでもチェックしてみます。
暖かくなってきたので、自然乾燥しない手はないですもんね♪
(日本では当たり前にしていたことなのにな〜いかんいかん!)
やはり何事もコツコツ小さなことの積み重ね、ですね!
はなさんのコメントでモチベーションが上がりました♡出来る事から始めます!
ありがとうございます。
またいつでも遊びにいらして下さい★
お返事ありがとうございます!すみません、はじめましてを忘れました!Leecaさん、はじめまして!+補足です☆PYREXはガラス製で、日本のお弁当のように布に包み、布袋の中に大きなビニール袋を入れて持ち運びしています。ビニールは漏れて袋につかないようにで、入れっぱなしです。布(バンダナなど)は毎回洗っていますが、薄いしかさばらないし,箱も守れてOKだと思います。ガラスのままビニール袋に入れたら割れたことがあるので、絶対に包んだ方が良いです。布で日本のお弁当のように包んでからは、1度も割れていません。あと買った布でマイカップ袋を作り、マイカップはそれに入れて持ち歩いたりしています+お弁当袋に入れたり。
My cupはCup discountも貰えてGoodです:)ステンレススチール製など良いと思います。あとステンレスのお弁当箱は、U KONSERVEと書いてあります。こちらも便利でおすすめです。Leftoverの持ち帰りや買ったパンを入れたり便利です。よろしければ、検索してみてください☆Ikeaの物干しは、たしか dryer’s rackで、ネットで、IKEAでも、それ以外でも見つけられると思いますので、こちらもよろしければ検索してみてください☆
またおじゃま致します。こちらこそ、ありがとうございます:)☆
はなさん、こんにちは!
うぉ〜補足までいただいて、どうも有難うございます。
やはりしっかり考えて実践している方のお話はためになります。言うは易し、行うは難し・・・はなさん本当しっかりしていて素晴らしい。
ズボラ主婦の私(自慢にもならない)ですが、出来る範囲からまずは始めていきたいと思います。
一人の行動でも長い目でみれば、かなり地球に優しく&節約できますもんね♪
好きなことばかり書いているブログですが、いつでもいらしてください♡
ありがとうございます^^*