《ファンクのすすめ》定番の洋楽だけじゃない日本の名曲も♪

まいどっ!Leecaです。
今日は、ファンクミュージックの中からおすすめの曲(邦楽&洋楽)をご紹介したいと思います。
そもそも「ファンクとは何ぞや?」という方も多いと思いますが、そこもちょっとまとめてみたので参考にしてみて下さいね。
みなさんのお気に入りがみつかりますように。ファンク最高♪
そもそもファンクミュージックとは?
そもそもファンクミュージックとは?
●歴史をひも解いてみよう
急に立って踊り出したくなる衝動を覚える、そんな音楽を聴いたことがありますか?よくグルーヴィーなんて表現される、あれです。もしかしたら、あなたも知らずして聴いている音楽こそが、ファンク(Funk)かもしれませんよ。
ファンクは1960年代に、R&B(リズム&ブルース)から派生してできた音楽と言われ、R&Bとソウルやブルースの要素を融合させることで作られました。1拍目を強調した16ビートのリズムに、ギター・ベース・ホーン・民族打楽器などをリフレインすることで出来る、にぎやかなサウンドです。リズムが全てだそう。
そのファンクの原型をつくったのが、1950年代にR&Bシンガーとしてその地位を確立していたジェームス・ブラウン(James Brown)。彼は1960年代にはブラック・ミュージックの神として、人々から“ゴッド・ファーザー”と呼ばれました。そんな彼がファンクを世に知らしめたのが、1968年発売の『Cold Sweat(コールド・スウェット)』という曲。
翌1969年には『SAY IT LOUD -I’M BLACK AND I’M PROUD』を発表。
公民権運動などが活発化した60年代、人々を導く存在であったキング牧師やマルコムXも暗殺されてしまい、アフリカン・アメリカンの人々の頼りの綱となったのが、ジェームズ・ブラウン。アフリカン・アメリカンであることへのプライドを人々に植え付け、未来への希望を与えることに成功しました。
ファンクとは、抑圧社会で強く生きようとしたアフリカン・アメリカンの人々の「魂のさけび」そのもの。だからこそ、ファンクは力強くて美しく、世代をも超えて聴く人の心に訴えるものがあるのでしょう。ファンキーは正義、です。
おすすめの7曲
おすすめの7曲
筆者の完全なる好みによる選出です。選び出したらキリがなくなり7曲のみのご紹介となりましたが、これを機にファンクを好きになってくれたら嬉しいです。
①Kool & The Gang “Jungle Boogie”(公式)
1曲目は、アメリカ出身のクール&ザ・ギャングより『ジャングル・ブギー 』。1973年に発売したアルバム『Wild and Peaceful 』の収録曲で、シングルチャート最高4位を獲得し大ヒット。当時、ナイトクラブ(ディスコ?)で流れる音楽としても大人気。ジャケットにはタイトルの通り、ジャングルが描かれています。元々ファンクはアフリカン・アメリカンが生み出した音楽なので、彼らもルーツのアフリカのイメージを起用したのだそうです。
のち1980年発売の『Celebration 』がチャートで1位を獲得し、これが彼らにとって最大のヒット曲となりました。『Celebration 』のほうが聴いたことがある人が多いかもしれませんね。よりポップなサウンドで、80年代生まれの自分には耳馴染みがあります。ゴリゴリファンキーな70年代初期の楽曲もいいですが、やはりファンク⇒ディスコへとブームが変遷する中で、生き残りの策としてより大衆向けの音楽をつくる必要があったようです。
②Parliament “I’m Gon Make U Sick O’Me (feat. Scarface, Mudbone)” (公式)
こちらはパーラメントより『I’m Gon Make U Sick O’Me (feat. Scarface, Mudbone)』という1曲。実はこの曲、彼らが2018年にリリースした、38年ぶりの最新曲なんです。
このバンドは、ジョージ・クリントンという奇抜でカリスマ性を持った男が牽引したグループで、ド派でな衣装に身をつつみ、とことん「自由」を体現したバンド。もう一つ、ほぼ同じメンバーで構成されたバンドにファンカデリックがあります。これら2つのバンド&音楽性・パフォーマンスをまとめて「Pファンク(P-Funk)」といい、ファンク界に新たな息吹をもたらすことに成功します。ファンカデリックの初期は、ジミー・ヘンドリクスを意識したサイケデリック色が強く、聞き手を選ぶものであったが、少しずつファンク寄りに。Pファンクのコンサートは、アフリカン・アメリカンで溢れていたそうです。
他にも彼らの楽曲で抑えておきたいのは、『Funkentelechy 』という1曲。1977年発売の『Funkentelechy vs. the Placebo Syndrome 』というアルバムに収録されています。同アルバムよりシングルカットされた『Flash Light 』も全米で1位を獲得しており、アルバム丸ごと必聴ですよ♪
③Earth, Wind & Fire “Mighty Mighty ”(公式)
アース・ウィンド&ファイアー(略EWF)より『マイティ・マイティ 』。この曲は1974年発売のシングルで、彼らの音楽活動においては初期&全盛期の頃のものです。先のPファンクはもっと聴衆もディープでしたが、EWFはより大衆向けという意味でも人々のファンク熱をかつてないほど高め、本国アメリカのみならず世界中で一世を風靡しました。日本でもTV番組や映画の挿入歌として使われたりしたので、ご存知の方も多いでしょう。『September 』なんかは一般向けの聴きやすいサウンドで、特に人気がありますよね♪
我が家の話になるのですが、父がEWFの大ファンでして。20代はファンキーになりたくてアフロにしていたほどです(現状はお察しください)。そんな父はEWFの来日コンサートを観に行きますますハマリ・・・娘の私に小学生の頃からEWFを聴かせてきました。当時は「げっ。また〜? 」とか言っていたんですけど、『Boogie Wonderland 』や『Fantasy 』を聴いた時はシビれました。今は素敵な音楽をおしえてくれた父に感謝です。将来の頭皮の心配をしながらもアフロにした気持ち、今ならよ〜く分かります。
④Zapp “I Can Make You Dance”(公式)
ザップで『アイキャン メイクユー ダンス』。こちらは1983年に発売されたアルバム『Zapp III 』に収録されています。オハイオ州デイトンで活動していたバンドで、オハイオ・ファンクを代表するバンドです。Pファンクの前座などを務め、80年代の若手期待の星として活躍しました。多くのアーティストに影響を与え続けている、今は亡き米ラッパー“2パック”も彼らの曲をサンプリングしています(『Be Alright』)。うん、ファンキー♪
⑤Dayton “Cutie Pie”(公式)
こちらはデイトンより『キューティー・パイ 』という曲です。先のザップ同様、米オハイオ州はデイトンで結成されたバンド。ディスコブームを匂わせるこれぞ80年代という感じがして、個人的には懐かしさえ込み上げてきます。イントロからキャッチーで、踊り出したくなるような楽しいサウンド。とても都会的で洗練されていて、今聴いても古さを感じずハイカラでございます。“Cutie Pie〜♪ ”が頭から離れなくなって、個人的にはなんども繰り返し聴いてしまう1曲。
↓ここからは公式の動画がなかったので、文面でのご紹介になります↓
⑥井上陽水 “二色の独楽”より
みなさ〜ん!日本にもファンクの名曲がありますよ!日本が誇る井上陽水の1974年のアルバム『二色の独楽(にしょくのこま)』がものすごいファンキーなんです。CDのA面1曲目『傘がない-イントロダクション-』と2曲目『夕立』は、必聴!
すべてロスで録音され、参加アーティストの面々がものすごい。映画『ゴーストバスターズ』の映画主題歌を手がけたレイ・パーカーJr.、マイケル・ジャクソンをはじめとする著名アーティスト作品に参加のデイヴィッド・T・ウォーカー、ローリング・ストーンズらに楽曲提供をし、アカデミー賞も受賞しているジャック・ニッチェなどなど・・・・錚々たる面々を迎えてつくりあげたアルバムです。当時の日本の音楽シーンに、新風を吹き込んだ(いささか早すぎた!?)作品だと思います。
井上陽水は本当に天才だと思います。話は逸れますが、彼とタモさんとトークがおもしろいので、お暇な時にでもチェックしてみてください。いいとも!のゲストに呼ばれた彼が『コーヒールンバ 』を歌うのなんて、コントです。
⑦山下達郎 “ピンク・シャドウ”
山下達郎も日本を代表するシンガー・ソング・ライターですね。こちらは、1978年発売のアルバム『IT’S A POPPIN’ TIME 』に収録されている1曲。元々は日本のフォークグループ、ブレッド&バターの楽曲で、彼がアップテンポにアレンジしてカバーしたようです。70年代だなんて思えないサウンドに、はじめて聴いたときは度肝を抜かれました。って、最近見つけたばかりなんですが。
日本語には日本語の独特のリズムがあるので、アメリカ発祥のファンクとはまたひと味違いますよね。どちらもいいし、どっちもファンクで素敵です。
おわりに
おわりに
いかがでしたでしょうか?
上記のほか、80年代でいえば『The 24th. Street Band 』なんかは日本でも人気があったバンドですので、こちらもチェックしてみてください。最高です♡ バンド名を日本語にすると『24丁目バンド 』と下町感たっぷりですが。
2010年代後半に入ってからは、ダフト・パンク、マーク・ロンソン、ブルーノ・マーズなんかも流行りましたね。
人類のDNAに組み込まれているグルーヴ感をたよりに、思い切り踊ってみては?
それでは、また〜!
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