《アメリカ予備知識②性犯罪マップ》ご近所さんは性犯罪者!?
みなさん、こんにちは。
Leecaです。
アメリカ予備知識①誘拐編につづきまして、今回は『②アメリカの性犯罪』についてお話したいと思います。
性犯罪の前科がある人々(セックスオフェンダー)が住んでいる場所を特定できる、マップについてもご紹介します。
それにしてもなんて世の中なんだ・・・・
それでは目次に沿って見ていきましょう!
< もくじ >
・性犯罪者マップとは?
・データでみるアメリカ性犯罪
・あれこれ思うこと
・まとめ
■ 性犯罪者マップとは? ■
性犯罪歴のある者の住所をマッピングしてくれるサイト、その名も『FAMILY WATCH DOG』。番犬のイメージからかブルドッグがロゴになっています。
どうしてインターネット上で性犯罪歴がある者を公表できるかというと、アメリカには『ミーガン法(Megan’s Law)』という国レベルでの情報公開法があるからです。アメリカの他に先進国でこの法律を採用している国は、イギリス・韓国のみ。
この法律ができるきっかけとなった事件がこちら。
1994年、ニュージャージー州で、ミーガン・カンカという少女が暴行ののち殺害され、加害者のジェシー・ティメンデュカスが過去にも性犯罪を犯していたことが判明した。これをきっかけに世論が高まり、性犯罪者の再犯率の高さを根拠とし制定に至った。ティメンデュカスは無罪を主張するも証拠により有罪となっている。
ーWikipedia
ミーガン法のミーガンとは被害者の少女の名が由来だったのですね・・・。
◎FAMILY WATCH DOGの使い方
大きなカテゴリ“Offenders(犯罪者)” の中の “Find Offenders(犯罪者をさがす)” をクリックすると、“Search by Location/Name/School(場所・名前・学校からさがす)”と検索法が3つ出てきます。こうしてそれぞれ自分が持っている情報から、性犯罪者の居場所を特定できるしくみになっています。
ちょっと実例として、いまだ訪れたことすらない東海岸はニューヨークを検索してみましたが・・・・
ぎょぎょっ!(人は驚いたとき、さかなクンになる)
自分の近所は安全だと思って検索したらまぁ〜でてきて焦ったわたしですが、ニューヨークは桁違いでした。
▼犯罪の種類ごとに色分けされています
※州などによっては性犯罪以外にも薬物中毒による犯罪を行った者も記載されるそうです
《Default lcons/標準地点》
青色の家マーク:あなたが入力した場所・住所
黄色い標識:学校の所在地
黒:性犯罪者が入居または退去した家
その他のカテゴリーは次のとおり。
※Offender Homeは犯罪者の居住地、Offender Otherは犯罪者の職場など。
《Offense Against Child/子どもに対する犯罪》
《Sexual Battery/性的暴行(殴打)》
《Rape/強姦》
《Other Offense/その他犯罪》
色分けされたマークを押せばさらに細か〜い犯罪者情報が写真つきでみれます。(氏名・誕生日・性別・人種・身長・体重・髪の色・目の色・罪名・有罪判決が言い渡された日)こ、細かすぎる・・・!
私が最近引っ越してきたばかりの街、それなりに田舎なのでけっこうご近所さんとも話しますし、「治安はいい」とみんなが口を揃えていいます。すっかり油断してFAMILY WATCH DOGで検索かけておりませんでした。
という訳で、今更調べてみたのですが・・・・あれ?隣の隣にいますがな。まだお見かけしたことはないのですが、ばっちり詳細情報もチェックしておきました。正直こういうのは気乗りがしないのですが、でもやっぱりアメリカに住んでいる上で必要なことかなと。
お隣さん子供たくさんいるから心配・・・と思ってしまうのはこのシステムがある以上、どうしようもありません。
■ データでみるアメリカ性犯罪 ■
これだけたくさん、性犯罪歴のある人が近くに潜んでいると思うと、やはりアメリカの性犯罪の実状がいかがなモノか気になるところ。
リサーチしていたらこんな統計(※2017年4月更新) を見つけたのでシェアさせて下さい。
●アメリカ全土で性犯罪者として登録されている数:747,408人
●出所後の性犯罪の再犯率:2.7 %
●出所後の性犯罪以外の再犯率:70 % !!!
●顔見知りから性的暴行をうけた割合(男子):93 %
●顔見知りから性的暴行をうけた割合(女子):80 %
●監視されたコミュニティに居住中の性犯罪再犯率:60 %
●過去に性的虐待をうけた子どもが、後に他者へ性的虐待する割合:30%
●午後6時〜12時の性的暴行発生率:43%
ざっくりとこんなデータになっています。
性犯罪者がまた同じ罪(性犯罪)をおかす率が90%と耳にしたこともあったので、上記データには驚きました。性犯罪ではなく、それ以外の犯罪の再犯率のほうが圧倒的に多い・・・これって何でなんでしょ?性犯罪者の情報を公開することによって、社会からハブかれその鬱憤を晴らす形でまたも犯罪をおかしてしまうのでは?という声もあるそうですね。
「知らない人についていっちゃ駄目よ!」というのが一般論の日本。アメリカは「誰にもついてっちゃ駄目よ!」と子供に教育しなくてはならないのですね。前回お話したアメリカの誘拐問題も、この性犯罪の問題もすべてつながっていることがよく分かりました。
そしてアメリカは地域差が激しいと思いますが、老若男女問わず、ひとけのない夜道は十分に気をつけなければなりません。
■ あれこれ思うこと ■
このアメリカの監視システムにはネットなんか見ていても、ほんとうに賛否両論あります。防犯効果は高いって方もいれば、プライバシー侵害だって方もいます。
「更正のチャンスを奪うことになるのでは?」という声にはうーむ・・・と考えが揺らいでしまった私ですが、犯罪をおかしてしまった事実はどうしようも消せません。なぜなら被害者の傷は一生残っていくでしょうから。
「じゃぁ犯罪者には人権がないのか!」と問われれば、人権は人間みなあって然るべきですが、綺麗事だけではどうにもならないことも沢山あると思います。負わせた傷を思えば、自分の犯した罪を正当化することはできないでしょう。
と、ここまで言っておいてミーガン法に賛成かといわれれば、よくわかりません。性犯罪者が何を考えて生活しているのか私には分からないからです。再犯にいたるまでの心理も把握しなければ防ぎようがありません。でも性犯罪者もそれぞれ違う人間、一括りにするなんて不可能でしょう。
一体、わたしは何がいいたいんだ。
アメリカどうのこうのより「人間って愚かだなぁ・・・」という考えに帰結。それほど簡単な問題ではないということですね。(逃げた)
ちなみに日本にも導入したらどうなるんだろう?と考えたのですが、村社会といわれる日本では難しそう。しかもアメリカほど国土も広くないし、犯罪者の烙印を押されたものは本当の意味で居場所がなくなるのでは。
それにアメリカと比べても、日本は警察へ被害届けをださない方も多いと予想できます。アメリカではテレビなんかで、被害者の方たちが顔にモザイクをかけるでもなく、被害状況・心境などを堂々と語っていたりします。これってすごいですよね?
すごいというか、日本とは全く違う点ではないでしょうか?私は正直、自分が被害にあったら隠しておきたいという気持ちのほうが強いです。日本では特に、周囲に知られるメリットはないと思ってしまうから。
しまいには「被害者にも落ち度があったに違いない!」とかいう意見がまかり通ってしまう風潮はほんと良くないと。え?だったら何されても構わないと?
やっぱり日本とアメリカ(他国)は性犯罪率ひとつをとっても、比べることは難しいなぁ〜というのが私見です。
■ まとめ ■
今回もすこ〜し重いテーマになってしまいましたが、アメリカ予備知識として頭の片隅にいれて頂ければうれしいです。
わたし自身、いろいろと勉強になりました。どうもありがとうございます♡(←お、おう・・・)
それではまたお会いしましょう。
See you!!
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