英語でビジネスマンとは言わない!?悲しいほどに通じない和製英語10選【仕事関連】
今回は仕事に関連した和製英語のご紹介。
☞こちらの和製英語シリーズ【食べ物関連】もどうぞ。
海外との重要な取引の場面で、意味不明な和製英語の使用だけはぜったいに避けたいものですよね。
この記事を通して、みなさんのお仕事がスムーズに進むお手伝いができれば嬉しいです。
では、早速みていきましょう♪
①サラリーマン/OL
サラリーマンもOLもまとめて「office worker」でOKです。
ちなみにタイトルにも挙げたビジネスマンも、会社員という日本語の意味からすればoffice workerに要約されます。
実にシンプルです。
このビジネスマンという言葉、確かに英語でもbusinessmanです。
しかし、日本語の会社員という意味とはちがって、「実業家・経営者」という意味で使われる単語なので注意が必要。また強いていうならば、businessmanよりbusiness personが好ましいです。
ビジネスマンにしろ、サラリーマン、オフィスレディ(OL)にしろ、性差がある時点で、今の時代アウト〜となるでしょう。
時代とともにこれらの言葉も変わっていくかもしれませんね。
②アルバイト/パート
元々ドイツ語由来の言葉アルバイトは、どちらかというと学生の短時間労働のイメージ。パート(タイム)は、主婦や副業としての短時間労働のイメージがあるかと思います。
しかし、英語にするとどちらも「part-time job」でOK!
短時間労働という意味では、フリーターもpart-time jobをしていると表現できるので、英語のほうが区別がなく簡単ですね。
③クレーム
これ、私も間違えた経験あります。
英語のクレームはclaimと表記し、「要求・主張・請求」の意味で使われます。
要はclaimは正しいこととして主張することであり、苦情・不平を述べることとイコールではありません。
日本語のクレームは苦情・不平を述べることですが、英語でこの意味を持つ単語は「complaint」。
そして「クレームをつける」は「make a complaint (make complaints)」という文章になりますので、覚えておきましょう。
例文▶Our customer made a complaint about the product.
(私たちの顧客がその商品に対してクレームをつけた。)
④ノートパソコン
そもそも、パソコン自体が和製英語というのはご存知でしょうか?
英語では「personal computer」といい、computerだけで通じます。
お店でもPCと表記されているのを見かけますが、会話ではcomputerをよく耳にします。
では、ノートパソコンはどういうのかというと・・・・
「laptop(computer)」です。
lap=膝、top=上、つまりは「膝の上」に乗せて使用できる小型パソコンというのが由来になっています。
私も初めてカナダに留学した時にlaptopという言葉を知りましたが、ここアメリカでもlaptopと言います。
⑤スキルアップ
新たな資格や技術、能力を身につけることを、日本語ではスキルアップといいますね。
英語でもskill upと動詞で使えると思っていませんか?
これは完全なる和製英語で、英語では向上するという意味の「improve」を使いましょう。
例文▶I need to improve my communication skills.
(私はコミュニケーション能力を高める必要がある。)
⑥サービス
日本語のサービスというと、“家族サービス”で使われる「奉仕」という意味や、商売で客をもてなすことを意味しますよね。
英語のserviceにも「This restaurant gives good service.(このレストランはサービスがいい。)」というように、日本語の「奉仕/サービス」という意味はあります。
ですので、まったく的外れの言葉ではありません。
ただ、「いつもありがとね〜!これサービスしとくから。」という優しい八百屋のおばちゃんたまに遭遇しますが、この時のサービスはちょっと違います。大きな括りではお店側から客に対する「奉仕」という意味ですが、平たく言えばここでのサービスの意味は「無料」だからです。
英語にはサービスに無料という意味は含まれていません。
ですから、「This coffee is service.」とはならず、「This coffee is free.」と無料=freeを使います。
⑦ノルマ
威圧感感じますね〜ノルマっていう言葉。
実はその語源はロシア語・・・・はい、納得。
英語ではnormaではなく、割当という意味の「quota」を使います。
例文▶I have met the quota for today.
(今日はノルマを達成した。)
▶How can I meet this quota?
(どうやってこのノルマを達成すればいいんだ?)
上記の例のように、ノルマ達成には動詞meetを使うことができます。
meetには必要・義務・要求に応じる(を満たす)という意味があります。
⑧メモをとる
仕事のみならず、日常生活においてもメモをよくとるって方も多いのでは?
これはぜひ抑えておきたい表現です。
メモをとる=write memo?と思った方。かつての私と同じ発想です。
しかし、正しくは「take notes」あるいは「make notes」となります。
memoではなくて、単語 “note” を使うんですね!
ここでいう“note”はnotebookを略したいわゆるノートのことではなく、「覚え書き・メモ・記録」のこと。
例文▶Are you ready to take/make notes?
(メモをとる準備はできていますか?)
あとは、書き留めるという意味では「write down」も幅広く使えるのでご参考までに。
例文▶You should write down whatever seems to be important.
(重要だと思える事は何でも書き留めるべきです。)
⑨バージョンアップ
「ソフトウェアをバージョンアップする」というように、すっかり定着している言葉ですが・・・
意外や意外、これも和製英語なんです。
正しくは「upgrade」を使って以下のような使い方をします。
例文▶This upgrade for the software is optional. The software can be used without any upgrading.(このソフトウェアのアップグレードは任意です。このままお使い頂くことも可能です。)
ちなみに、古いバーションのソフトウェアなどをインストールし直すことには「downgrade」を用います。
⑩フリーダイヤル
無料だから、そのままfree dialと訳していませんか?
実は、「toll-free number」と言います。
toll-freeの “toll”は「使用税・料金」という意味です。
それが“無料=free”なので、toll-free。
知らないとうっかり言ってしまいそうなレベルの和製英語ですね。
■ まとめ ■
上記のように、英語っぽいのに実際は通じない和製英語はたくさんあります。
もちろん海外との英語を使ったやり取りでは、正しい英語を使いたいところですが、「これも和製英語なんじゃないか?」ってびくびくする必要はありません。
失敗から学ぶことも必要だからです。
とはいえ、上記の例がすこしでもお役にたてば嬉しいです。
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