リンキンパークのボーカル、チェスターベニントンの声よ永遠に。
こんにちは。
メインボーカルだったチェスターの悲報から数ヶ月。
未だ現実を受け入れきれていないLeecaです。
そして今まさにこの瞬間、『Linkin Park(リンキン パーク)』を聴いています。
人間はなにか大切なものを失ってから気づく、とはよく言ったものです。
悲しきかな、私もそのうちの一人なのかもしれません。
久しくリンキンを聴いていなかった私。
この機会にチェスターの天性の歌声を再認識することしかできません。
せめて、今回はチェスターベニントンの歌声に浸りながらリンキンの名盤なりを心を込めて振り返る時間にしたいと思います。
< もくじ >
・Linkin Parkとの出会い
・名盤 Meteora
・最終アルバム One More Light
・チェスターが残した言葉
・まとめ
■ Linkin Parkとの出会い ■
私がはじめてリンキンの音に触れたのは、2003年。当時高校生だった兄が、
「これこの間買ったんだけどさ、めっちゃいいから聴いてみ!」
といって一緒に聴いたのが最初。
ロックか〜あんまり興味ないんだよなぁと思いつつ、洋楽に興味を持ち始めていた頃だったのでとりあえず聴いてみた・・・・ら!!!!衝撃。なんだこれ。
「ま、まじかっこいい・・・・!」
「ふふふ・・・だろ???」と兄も得意げ。
それからは二人してアルバムをリピート再生。
そのアルバムが2nd『Meteora(メテオラ)』。まず名前が魅力的!
ギリシャのメテオラ修道院群からインスパイアされたそうで。
英語もなにも分からなかった当時の私は、兄が英語の歌詞を覚えて歌っているのを横に、ようやくサビの1フレーズが英語で歌えるようになってそこばっかり繰り返してましたね、ほんとうにバカみたいに。
とにかく良い音楽に出会えた衝撃と感動でほんとうにワクワクしたあの頃。あ〜なつかしい。良き時代でした。(年ですか)
と、昔を思い出すときかならず一緒に思い出すのがリンキンパーク。
兄ももちろん「俺の青春にぽっかり穴が空いてしまった」と悲しんでいます。
そんな私たちのような人が、世界中にはたくさん居るんですね。
ワンオクのTakaも例に漏れず。
憧れのチェスターとの日本公演での共演楽しみにしていただろうに・・・
■ 名盤 Meteora ■
個人的に、上述した2ndアルバム『Meteora(メテオラ)』は名盤と呼ぶにふさわしいと思います。
この頃のリンキンは、Mike Shinoda(マイク・シノダ☞日系だよ)のラップパートも多く、Rap metal(ラップメタル)を更に世に広めてくれた素晴らしい作品。
私自身、はじめてMeteora聴いたとき、「これってどんなジャンルに属するの?」という疑問を抱かずにはいられず。洋楽もましてやロックも聴き始めたばかりでしたし。
「ロック?なんかヒップホップぽい?ラップ入ってるし!と思ったらヘビーなの来たー!でもメロディアス・・・・!なんだこれー!」
となんか色々な音楽要素が混じり合ってて、当時の自分にとってまさに”未知なる世界”をみせてくれたアルバム。
私、リンキンのアルバムの始まり方(イントロ)がすっごく好きなんですが、Meteoraのそれも初めて聴いたときの衝撃がすごかった。雨の日に聴いていたので余計に世界観にリンクしてしょっぱなから引き込まれてしまいました。
それに曲と曲の繋げ方が自然なうえ存在感があって、曲どうしが綺麗に繋がっていく感じが好き。1曲ずつブツブツ途切れることなく、全曲がまとまっています。
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■ Metaora 人気曲
・Somewhere I Belong(サムウェアー・アイ・ビロング)
・Faint(フェイント)
・Breaking The Habit(ブレイキング・ザ・ハビット)
・Numb(ナム)
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上記の曲はシングルカットされていて、私も全部好きです。
マイクシノダのラップとチェスターの高音スクリーム(シャウト)の掛け合いの
息がとても合っていて、知らぬ間に体が動き出す〜。
そして、Numbのチェスターの美しすぎる歌声はため息ものです。
そこまで(っていうか全然)ヘビーじゃないし、そういうのが苦手な方もすんなり受け入れられる曲だと思います。
現に、当時ロック苦手だった私も気に入りましたから。
この他には『Easier To Run(イージアー・トゥ・ラン)』も好きだし、『Nobody’s Listening(ノーバディズ・リスニング)』なんかは尺八が良い味だしてて、とにかく全部いいんです。マイクシノダ、尺八チョイスいいよ!
結論!Meteora(※メテオラ修道院群に起因)という名前にふさわしく、
このアルバムは本当に時代を超越した作品と呼べるでしょう。
■ 最終アルバム One More Light ■
このアルバム、初期のリンキンしか知らない人からしたらもう「誰ですか?」っていう位、もう全く違うテイストに仕上がっています。
アメリカでも「They are not the Linkin Park we know.」なんて感じで賛否両論分かれていましたし。Owl CityやColdplayぽい雰囲気さえあります。
私も日本にいる兄とのメールのやりとりで、この話題に。
「なんか変わったね・・・」と二人とも若干肩を落としましたが、今となっては撤回したくなる気持ちでいっぱいです。
うぅ・・・チェスターが亡くなった今、『One More Light(ワン・モア・ライト)』というタイトルさえも彼の運命を予感しているかのように悲しく響きますし、
「これはチェスターの自殺に向けての遺書だったんじゃないか」
という声も事実たくさん発見しました。
でも、はたしてそうなのでしょうか?
このアルバムが発売になったのが2017年5月19日。その約2ヶ月後の7月20日には帰らぬ人となってしまったチェスター。関連づけて考えたくなるのも無理ないと思います。
ただ、私はちょーっと違う印象を受けました。
これは各々考えがあるかと思いますので、あくまで私個人の考えです。
確かに曲名だけで云えば、1曲目の『Nobody Can Save Me(ノーバディー・キャン・セイブ・ミー)』なんか、もろに”死”を連想させるといえばそんな気もしてきます。
でも何度聴いてもチェスターの死は連想できませんでした。
曲調からか、ダークさよりむしろその対極にある優しさや愛を感じた程です。
と思ったら、みつけました。
One More Light is full of personal stories, and perspectives we’re still figuring out. We dug through our lives as friends, fathers, brothers, and bandmates. Each song is a snapshot in time, crafted with care, shared with the hope that someone listening will find themselves saying, “me too.”
<出典元:Linkin Park オフィシャルサイト>
このアルバムの曲はどれも個々の人生のストーリーを語っているそうです。チェスターの苦悩も彼が作曲に関わった『Heavy(ヘビー)』によく表れていると思います。
チェスターは2005年に離婚をしていますが、その後にアルコール依存症や鬱と闘っていたそうですし、それ以前に彼の人生は色々と苦悩の連続でした。
だからこそ同じような境遇のリスナーに「みんな一緒だよ」っていうメッセージと共に、背中を押してくれているような、そんな優しさが感じられるのかな?って。
よって、私はこのアルバムから自殺の前触れは感じ取れませんでした。
ただ、チェスターが亡くなった日が親友のクリス・コーネルの誕生日だったのは、なにか意味深ですが・・・・真実はだれにも分かりません。
■ チェスターが残した言葉 ■
亡くなる間際ではないですが。
And being in a band like Linkin Park comes with a lot of benefits because we get to see the world and meet people. Even though we have sold millions of records we are literally a bunch of guys who have a cool job. I don’t think I’m any different to who I was when I joined the band other than I’m older and have more experience.
<出典元:TEAMROCK.COM>
「リンキンパークみたいなバンドにいることで得られる恩恵は沢山あるよ。
俺たちは世界を見たり人々にも会ったりできるからね。
何百万枚というレコードを売り上げたけど、俺たちはマジで最高の仕事
をしているやつらってだけ。俺はバンドに加入した頃の自分と何にも違っちゃいないと思ってる。年をとったって事ともっと経験を積んだって事以外はね。」
本当に謙虚・・・・ラブ。うぅ・・・泣ける。
■ ま と め ■
チェスターベニントンがこの世を去ってしまったことで、沢山の人が悲しみました。涙しました。でも彼が生涯をかけて残してくれた音楽は、最終的にたくさんの喜びを私たちに与えてくれました。同じ時代に生きて、チェスターの音楽に触れられた幸運には感謝しかありません。
最後に、アルバム名にもなっている『One More Light』という曲、
「ちゃんとあなたのことを想っているよ」と皆に伝えることが重要だよ」
というメッセージが込められているそうです。
私はこれからも、亡きチェスターの歌声を聴き続けていきたいと思います。
” We care about you, too. “