映画「IT/イット」は実話だった?【事実は小説より奇なり】
You’ll float,too!!
どうも、ホラー大好きLeecaです。
日本でもついに公開したホラー映画「IT/イット」ですが、この映画は実話に基づいているという噂がちらほら。
正確にいえば、みんな大好きピエロのペニーワイズは実在した人物をモデルにしているということらしい。
ということで、今回はモデルとなった人物についてちょっと深堀りしてみたいと思います。
怖いのが苦手な人はお気をつけください・・・・なんてね、ふふふ。
< もくじ >
・実在モデルの正体
・深すぎる闇を抱えた人生
・あれこれ思うこと
・まとめ
■ 実在モデルの正体 ■
※ピエロが怖い方は下にスクロールする際、お気をつけ下さい。
ホラー映画といえば?でみなさん大体予想がついていると思いますが、ペニーワイズのモデルの正体は・・・
アメリカの殺人鬼でした〜!(はい、定番ですね)
殺人鬼の名前は、ジョン・ウェイン・ゲイシー (John Wayne Gacy)。そんな彼の異名は “Killer Crown=殺人ピエロ”。
これは本人の写真です。うわ〜なんかペニーワイズの方がマシに思えるのは私だけでしょうか?実在したってところに特に反応してしまいます・・・。
彼が殺人ピエロと呼ばれていた理由は、こうして“ポゴ”という名のピエロに扮してチャリティーイベントに参加し、そこで捕まえた子どもたちを次々と殺害していったからだそうです。
ゲイシーは1972年〜1978年の間に、なんと下は9才の男の子から一番上で20才の男性まで、33人もの未成年者に性的暴行・拷問をした後に殺害したとのこと。ペニワイズのモデルになっただけあり、相当卑劣な連続殺人犯だったことがわかります。
■ 深すぎる闇を抱えた人生 ■
◎幼し頃
ジョン・ゲイシーは1942年3月17日に、アメリカ・イリノイ州に長男として誕生しました。
彼は、アルコール依存症であった実父による虐待に絶えながら幼少期をすごした過去があります。実父は体罰にくわえ、ひどい言葉の数々をゲイシーに浴びせ、精神的苦痛さえも与える存在でした。
そんな虐待から頻繁に失神を起こすようになったゲイシーは、14〜18才までの期間、長期入院&数回の高校転校によって、高校を落第してしまい卒業することができませんでした。
◎社会での成功
そこまで自分を追いつめた酷い父親にも関わらず、ゲイシーは父親を嫌いになることはできませんでした。
「父に認められたい!」その一心で、大人になった彼はチャレンジ精神と生まれながらのIQの高さをもって社会で次々と成功をおさめていきます。
そしてゲイシーは2度もの結婚を経験します。
初婚は1964年でマリリンという女性が相手でした。アイオワ州で彼女の父親が所有していたKFCの3店舗のマネージャーを勤めながら、ボランティア活動などにも精力的に参加し、周りからは非常に慕われる人物であったそうです。
しかし1968年、16才の少年に性的虐待を加えた罪でゲイシーは逮捕されます。当時の妻マリリンとも程なくして離婚。懲役10年を言い渡されたものの、非常に頭がキレる彼はわずか7ヶ月で高校卒業の資格を取得するほか、大学の通信教育で心理学などの単位まで取得し、模範囚となりました。
そしてなんと16ヶ月にして出所を認められることに。
◎殺人ピエロの誕生と終焉
出所して地元イリノイ州に戻ったゲイシー。
「父に認められたい 」一心でがんばってきた彼でしたが、その実父は16ヶ月の服役中に亡くなっており、彼にとっての人生の目標はもはや消え失せていました。
そして遂にはじめての殺人をおかしてしまいます。
殺害した青年の死体を床下にかくしたゲイシー。これが彼の連続殺人の幕開けとなりました。
しかしその殺人の事実もバレることなく、1971年にはシカゴで建築ビジネスを立ち上げ、キャロルという女性と再婚。
そして休日には “ポゴ”と称したピエロになって、チャリティーイベントを盛り上げたりなど、ゲイシーは再び人々から慕われる存在になっていきます。
そうして “素晴らしい人徳者”としての顔を持ちながら、少年たちを騙し捕まえては殺人に手を染めていったゲイシー。
妻のキャロルが、ゲイシーが所有していた男性同性愛モノの趣味嗜好品を発見したほか、彼が未成年男子らをガレージに連れ込むのを目撃したことから、1976年に二人は離婚。
誰にも監視をされなくなったゲイシーは、離婚成立の1976年から1978年に逮捕されるまでの期間、もっとも多くの殺人を実行したそうです。
そうして逮捕されたゲイシーには死刑が言い渡され、1994年に『薬殺刑』が執行されました。
■ あれこれ思うこと ■
あのペニワイズが可愛く思えるほど、残忍なジョン・ゲイシー。
重大すぎる罪をおかした彼を擁護する気はまったくないですが、「父に認めてもらいたい 」と思う彼の気持ちには同情するし、虐待親父には腹がたちます。
人の心って難しいものですね。
それにしても「ピエロ恐怖症」って言葉も浸透しているくらい、ピエロには不気味なイメージばかり付きまとっていますが、これも何でなんだろう?って不思議。
私も小さな頃はきもっ!って思っていた記憶はありますが、今はさほど気になりません。
でもペニワイズにしろゲイシーにしろ、マク○ナルドにしろ、共通しているのはみんな「笑顔」が怖いこと。
もしかしたらその笑顔の裏にある“本当の姿”を、私たちは直感的に感じ取っているのかもしれませんね。
大人になっていく過程で「あれ?目が笑っていない 」って人にも出くわしたりするわけで。少しずつ免疫をつけていくものなのかもしれません。
でもなんとなく、アメリカってピエロ嫌い率がより高いような気が・・・・TVや映画の影響も大きいのではないでしょうか。
■ ま と め ■
以上、ペニワイズのモデルとなったジョン・ゲイシーについての深堀でした。
そういえば、主人の同僚にホラー大好きな方(私の両親ぐらいのお年)がいるのですが、彼の娘さんが「お父さん、このホラー映画面白いから見てみてよ!」とよく勧めてくるらしく。
そのときに彼が決まって確認することがあるそう。
「その映画は実話に基づいてるのか?(真顔)」
娘さんは実話に基づいたホラーを好んで鑑賞するようで、「うん!そうだよ。」というと「じゃぁ、やめとく。」と即答するそうです。
これを聞いて可愛いパパだな〜と笑ってしまった私ですが、気持ちは分かりますね。
「事実は小説より奇なり」ですからね。
ふふふふふふふ。
それでは、最後までお付き合いいただき、有難うございました。
See you!
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